家の中でふと壁や天井を見ると、茶色くてとても小さな蜘蛛がいることに気づくことがあります。「めっちゃ小さい蜘蛛、茶色」と検索される方も多いように、このタイプの蜘蛛は日本の家屋で比較的よく見かける存在です。では、その正体は何なのでしょうか。家の中で見かける小さな茶色い蜘蛛として代表的なものに、イエユウレイグモやヒメグモ科の仲間などが挙げられます。イエユウレイグモは体長が数ミリ程度と非常に小さく、細長い脚を持つのが特徴です。体色は淡い茶褐色で、壁の隅や家具の裏など、あまり動かずにじっとしていることが多いです。その名の通り、幽霊のように頼りない姿に見えることからこの名がついたと言われています。彼らは非常に臆病で、人に危害を加えることはほとんどありません。むしろ、ダニやチャタテムシなど、他の小さな虫を捕食してくれる益虫としての一面も持っています。また、ヒメグモ科にも家の中に生息する小さな茶色い蜘蛛が含まれます。例えば、チリヒメグモなども比較的身近な存在です。こちらも体長は数ミリ程度で、やや丸みを帯びた腹部を持つことがあります。不規則な形の網を張ることが多く、物陰や部屋の隅などに潜んでいます。これらのヒメグモ科の蜘蛛も、基本的には大人しく、毒性も弱いものがほとんどです。家の中で見かける小さな茶色い蜘蛛の多くは、このように人に対して直接的な害を与える可能性は低い種類です。とはいえ、外見から正確な種類を特定するのは難しく、中にはセアカゴケグモのような毒を持つ蜘蛛が紛れ込んでいる可能性もゼロではありません。もし見慣れない蜘蛛や、派手な色や模様を持つ蜘蛛を見かけた場合は、不用意に触らず、専門家や自治体に相談することをお勧めします。まずは落ち着いて観察し、どのような特徴があるかを確認することが大切です。
家にいる茶色い小さな蜘蛛の正体は